気分が落ち込んだときのセルフケア:本当に効くこと、ただのノイズなこと
Chill を作ったチームの率直な見解。信じるのをやめたセルフケアのアドバイスと、悪い日に本当に効く「地味なほど小さな習慣」。

どうも、Fayhe(フェイ)です。Chill ってアプリを作ってます。
正直、セルフケアの記事を書くつもりはありませんでした。ネットにはもう400万本くらいあって、 どれも同じ「お風呂に入ろう」だし。でも「なんで落ち着き系のアプリ作ったの?」ってよく 聞かれるので、その本当の理由と、自分に効いたものを書いておきます。ネットが期待してる より、ずっと短いリストです。
何年か前、シンガポールに住んでました。べつに悲しい話じゃなくて、ただ平板になったんです。 どこも具体的には悪くないのに、なんか60%くらいで動いてて理由もわからない、あの感じ。 ほぼ毎晩遅くまで働いて、部屋は暑くて、眠りが浅くて、その悪い睡眠と「ゴミみたいな気分」が つながってるって気づいたのは、恥ずかしいくらい後でした。で、夜中の1時にスマホで「気分が 落ち込んだとき セルフケア 15選」とか読むわけです。全部「お風呂に入れ」って言ってくる。 バスタブなかったんですけどね。電話ボックスくらいのシャワーしかなかった。まあいいや。
やめたこと
盛大なセルフケア・デーは罠です。少なくとも自分には。一度、日曜をまるごと空けて、スパ、 いいランチ、フルコースでやったんですけど、帰る頃には前より張りつめてました。唯一の休日を 使い果たしたのに、月曜はそこで待ってるので。すでに落ちてるときって、丸ごとのプロジェクトに 回す余力がないんですよ。で、セルフケア・デーはプロジェクトなんです。
あと、初心者にみんなが勧める30分の瞑想。これでアプリ4つくらいやめました。頭が時速200kmで 回ってるときに30分じっと座るのって、「リラックスに失敗した」って気分になるだけで。 冷静に考えてかなりマヌケな失敗なんですけど、まあ、そこで失敗してました。
効いたこと(信じたくなかったやつ)
呼吸です。わかってます。ちょっとだけ聞いてください。腑に落ちた夜、午前2時に目が覚めたまま 横になってて、理由もなく心臓が走ってて、一回だけゆっくり、「普通」よりずっと長く息を 吐いたんです。そしたら何日ぶりかに肩の力が抜けた。スピリチュアルな話じゃなくて、迷走神経が 仕事してるだけ。これ、Chill に一番最初に入れた機能でもあります。60秒の呼吸。何よりも先に。 だって午前2時の自分に唯一使えたのがそれで、講座なんてお金もらってもできなかったので。
日記はかなり抵抗しました。革の手帳と、続けるわけない夜の儀式を勝手に想像してたので。 結局残ったのは、帰りの MRT でスマホのメモに打つ3行。何があったか、どう感じたか、ひどく なかったこと一つ。3行目がこっそり効くやつで、ほかの2行は正直どっちでもいい。
睡眠は大本命で、最後まで手放さないやつです。眠りが悪いと他がぜんぶ効かない、ってのを シンガポールに叩き込まれました。いくら呼吸しても日記つけても、絞った雑巾みたいな気分の ままなので。やっかいなのは、自分の睡眠を壊してるものって内側からは見えないこと。昔の自分は 何がまずいのか説明すらできなかったと思います。Chill が代わりに夜を見張ってるのは、だいたい それが理由です。
あとは散歩。10分、外で。運動じゃないです。走れとは言いません、走るなんてこの世で一番 やりたくなかったので。ただ外に出る、できれば木が何本かあるところで。元気のある日は ボタニックガーデン、ない日は近所をひとまわり。お金のかかる何よりも、頭にはこれが効きました。
だいたいそんな感じです。どれも自分のものじゃありません。呼吸しろ、歩け、寝ろ、なんて アドバイスがある限りずっと言われてきたこと。自分が足せるのは、悪い日に自分で試して、その後 他のたくさんの人の悪い日にも試した結果、毎回生き残るのは小さいやつだ、ってことだけ。 実際にやる小さな一歩は、やらない完璧な一歩に勝ちます。
なので、10個やろうとしないでください。一つでいい。今日、耐えられそうな一番小さいやつを。 それがこのアプリのだいたい全部の考え方です。「考え方」って言うのがおこがましくなければ、 ですけど。